クースミン医師 - Dr. Kousmine
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クースミン医師は1904年ロシアに生れ、1992年8月24日スイスのローザンヌで亡くなった女性小児科医です。一家はロシアからスイスへやって来た亡命者でしたので、苦労して医学を学びました。
小児科医として、ガンで死んでゆく子どもたちを見て苦しみ、独自のガン研究を始めました。アパルトマンのキッチンに実験室を設け、パリのキュリー研究所から、純血種の自発的乳がんを持つ雌のねずみを購入しました。キュリー研究所では、ネズミたちは錠剤食(一定の栄養)を与えられていましたが、経済的な理由から、クースミン医師は商店を廻り、あまり物のパンや野菜、果物を集め、ネズミたちに与えました。2日に1日は錠剤を、残りの日は自然な食事を与えられたねずみのガンが50%治ってしまったのです。この不思議な結果からクースミン医師は食物と病気に何らかの関係があるのでは、ということに気がついたのです。
クースミン療法 - Méthode Kousmine
なぜ、病気になるのでしょうか?
クースミンによると、病気は毒素が体内に蓄積された結果起こります。
人間の体内に毒素が入ると肝臓によって分解されますが、毒素が多すぎて肝臓で捌ききれなくなった場合、毒素は第2の肝臓を求めます。この時、体内で弱っている臓器を第2の肝臓とみなし毒素が蓄積されます。
腎臓が弱っていれば腎臓に毒素が集まり、子宮が弱っていれば子宮に毒素が集まります。第2の肝臓といっても肝臓以外の臓器には解毒能力はありません。第2の肝臓は、ゴミの集積所のような状態になってしまいます。その結果、毒素の溜まり場は癌細胞などに発展してゆきます。
病気は毒素を摂取し、肝臓と腸が衰退した結果です。現代の食事には毒素が大量に含まれています。
健康な食生活を心がければ病気は避けられます。
また、毒素は腸で吸収されます。現代人の腸は、昔の人より腸壁が弱っているそうです。
腸を強化すれば毒素の吸収が減り、臓器への負担がなくなります。
クースミン療法の基本は
- 毒素を摂取しない
- 毒素を吸収しない体つくり
まず、病気の元となる毒素(農薬や化学調味料、化学変化した食品)を食べないようにします。 こうして、肝臓を強化します。
摂取した栄養素(毒素を含む)は腸で吸収されます。腸を強化することにより、毒素を吸収しない身体を作ります。
その結果免疫力が増し、病気を治し、病気にならない身体になります。