ヨーロッパ発自然療法

夫が不治の病と宣告された時、妻にできること

難病宣告

2002年12月、夫が現代医学では効果的な治療法のない多発性硬化症と告知されました。

夫は2000年頃から身体の不調を訴えていました。 病気は気力で直すタイプなので、かなり我慢したようです。
2002年の5月、足の痛みがひどくなり 歩行が困難になってきました。 何人もの医師に相談しましたが、

「特に悪いところはない」

「症状が特定の病気に当てはまらない」

という感じで何もしてくれませんでした。 そのうち2人は、病院の検査に送ってくれましたが 結果はいつも

<異常なし>

9人目の医師が、一歩進んだ検査を進めてくれました。 MRI(核磁気共鳴画像法)です。
検査の結果、神経中枢と脳に炎症を発見したのです。 すぐに、神経科医に送られました。 検査の結果を知っていたので、病名の検討はついていましたが 神経科医は、ちょっとした問診とMRIの画像を見ただけで、

「あなたは多発性硬化症です。 現在、この病気を治療する方法はありません。 しかし今は、よいコーチザンもあります。 病気の進行によっては医療費も高額になることもありますが この病気に対応した保険もあります。」

「具体的に病気の進行を検査するために 都合のいい時に予約を取りましょう。 検査には入院が必要です。」

と一気に言いました。
告知にしてはあまりにもスピーディすぎる感じで、 内容としては死刑か無期懲役の宣告みたいなショックでした。 医師の言葉を受け入れれば、一生病人として生きてゆくことになります。 しかし、夫は治りたいと思いました。 こうして、自分で多発性硬化症について調べ始めました。

自然療法との出会い

調べてみると、多発性硬化症と診断された患者の中には 病気が治ったり、症状が改善した人たちがいました。
治ったり、症状が改善した人たちは全員 何らかの形で食事療法を行っていました。 つまり、多発性硬化症と闘うには 食事療法をしなければならないということが分かったんです。

私にとって自然食療法といえば、マクロビオティクです。(日本人ですから…) フランスでもマクロビオティクは盛んで、実践している人も多いし、 自然食品店に行けば、マクロビオティクの食材が簡単に買えます。 探してみると、日本では紹介されていない自然食療法がフランスにもたくさんあるんです。 できるだけたくさんの情報を集め、食事療法を始めました。

現在、夫は快復に向かっています。

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